アマゾンジャパンは3月26日、プログラミング不要で自分だけのAlexaスキルを作り、オリジナルの質問や回答を楽しめる個人向けツール「Alexa Skill Blueprints」を公開した。自身で考えた質問と回答を盛り込むことで、誰でも簡単に独自のやり取りを楽しめるようになるという。
スマートスピーカー 「Amazon Echo」シリーズを持っていれば、Alexa Skill BlueprintsのウェブサイトにPCまたはスマートフォンでアクセスして、テンプレートの手順に従いながら空欄を埋めていくだけで、自分だけのスキルを作ることができる。
当初は、以下の8つのテンプレートを用意しており、今後も順次追加していくという。
テンプレートにはあらかじめサンプルが入力されており、そのまま使用したり、自由に変更したりできる。たとえば、春のお便りのスキルを作るときは、読み上げる声のタイプを「Alexaによる読み上げ」または「自身の声の録音」から選んで内容を入力後、背景画像などを選んでスキル名を登録するだけで完了する。実際に試してみたところ、ものの5分で作れてしまった。
個人的に活用シーンが多そうだと感じたのが、カスタム Q&Aだ。こちらは質問内容と回答の文章を入力するだけで登録できるスキルとなっており、「燃えるゴミの日は何曜日?」「洗剤はどこにある?」「今日のおやつは?」「お母さんの誕生日はいつ?」など、ユーザーごとに便利だと思うQ&Aを自由に作ることができる。一度作った内容を変えるだけなら1分もかからない。
作られたスキルは、ワンクリックでユーザーのAmazon.co.jpのアカウントに紐づいたAmazon Echoデバイスで即座に利用できる。また、作成したスキルはメールやSNSで友人に共有することが可能。ただし、カスタム Q&Aだけは1つのアカウントのみでの使用に制限されている。
アレクサビジネス本部の柳田晃嗣氏によれば、日本を含めてAlexa搭載デバイスの出荷数は1億台を超えているという。現在、日本では2500を超えるスキルを利用でき、そのうちの98%が日本製なのだという。
Alexa Skill Blueprintsは米国では2018年5月に公開されており、たとえばフラッシュカードを機能を使って学習した子供の成績が上がったといったポジティブな声も寄せられていると説明。「ゲームを作ってホームパーティで楽しんだり、お祝いのメッセージでサプライズをしたりできる。皆さんの生活の中にBlueprintsが浸透してほしい」と思いを語った。
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