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診察はバーチャルブースにお任せ--米OnMedが普及を目指す遠隔医療ステーション

Greg Nichols (Special to ZDNet.com) 翻訳校正: 編集部2019年03月25日 06時30分
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 数百マイル離れた場所から診察や薬の処方をしてくれるバーチャルな等身大の医師のレンダリング映像に、患者が症状を伝える。フロリダを拠点とする企業OnMedはこのような医療のあり方を目指しており、同社は6年の歳月をかけて開発してきた、医師と患者をつなぐ遠隔医療ステーション「OnMed Station」によって、医療をより身近なものにしたいと考えている。

 OnMed Stationは、昔ながらの往診を現代的に発展させたものだ。救急外来患者の7割以上が実際は受診不要で、多くの人が急を要さない症状で救急外来を訪れているという調査結果も出ている。その結果、膨大な額の医療費と待ち時間が無駄になっている。

 医師が地方の患者をバーチャル上で診察する遠隔医療により、こうした医療の課題の一部が解決できるかもしれない。フランスでは、受診が迅速で便利な遠隔医療キャビンの利用が始まっている。また、2014年に西アフリカでエボラ出血熱が流行した際、バージニア大学が遠隔医療を通じてアフリカの複数の地域に医療を提供した。


フランスの遠隔医療キャビン

 「遠隔医療を通じて医師と患者の包括的な関わり合いを実現するとなると、電話では事足りない場合がある」と、OnMedの創業パートナーで最高経営責任者(CEO)のAustin White氏は述べた。「われわれが必要としている精度は、最新の診断ツールを利用した、医師と患者がライブ映像で対面できるシステムと、患者が一度に医薬品をすべて受け取れる機能によってもたらされる」(同氏)

 だが、規制上の問題や技術的な課題、患者と信頼関係を構築するというデリケートな問題などの障害がある。

 これまで6年にわたって遠隔医療ステーションを開発してきたOnMedは、そういった障害への解決策を見出したと考えており、未公開株投資で得た資金を利用して世界への拡大を計画している。OnMed Stationには、HD動画とオーディオ、体温測定や感染症の診断に役立つ赤外線画像システム、紫外線殺菌装置などが使用されている。安全で自動化した保管庫の役割も果たすOnMed Stationは、一般的な医薬品をストックすることができ、医師が書いた処方箋の薬を即時に調合できる。

 この遠隔医療ステーションは、3D顔認証技術によって遠隔医療における重大な難問である身元確認を行う。

 「当社の破壊的な医療技術により、現在の医療システムにおける格差を実際に埋め、利用手段やコスト、医療の質を改善する遠隔医療が実現できる」とWhite氏は述べている。

 患者が医療の新たな提供方法を進んで取り入れていることを示す兆候がいくつかある。米国の薬局チェーンCVSが展開する、予約なしで利用できるクリニック「MinuteClinic」が人気を集めていることがその一例だ。

 OnMed Stationは、米国や世界で病院の他に大学や空港、ホテル、民間の大企業のオフィスにも設置される予定。これらのユニットは2019年内に設置されると同社の広報担当者は述べている。

この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。

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