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「i7は“完全なロボット”へのステップ1」--ルンバの生みの親、ロボットの理想を語る - (page 2)

近藤克己 (プラスワン・クリエイティブ)2019年03月15日 09時00分
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ルンバの後をブラーバが追う

--スマホのアプリで、リビングの特定箇所をピンポイントで掃除することはできるのでしょうか?

 今はできませんが、将来的にはできるようになるでしょう。

--1つのアプリで複数台のルンバを管理できますか?

 可能です。スマートマッピングは今回のi7シリーズでしか使えませんが、複数台のi7を持てばそれぞれに名前をつけて管理し、それぞれに役割分担させて同時に動かすことができます。

--今後、床拭きロボットのブラーバにスマートマッピングを搭載する予定は?

 今後開発するすべてのロボットのフラグシップモデルにスマートマッピングを搭載していきます。ルンバがゴミを取り、後に続くブラーバが拭き掃除をするというように、将来はロボット同士が共同で働くことが可能になるでしょう。

 毎日決められた時間に決められたプログラムで自動的に掃除を行い、ゴミ捨ても1年間する必要がありません。当初夢見ていた、人間は何もする必要がない世界がi7シリーズによっていよいよ実現したのです。

キャプション

人間を介助するロボット開発も?

--スマートマッピングシステムは、今後、アイロボットに何をもたらすのでしょうか。

 今はまだロボット掃除機の性能を良くするだけですが、将来的にはさまざまな機器に応用できるでしょう。たとえば、物体を部屋から部屋に移動したり、家の中を巡回パトロールしたり。

 家の間取りと家具の位置を覚え、ロボットが自分のいる位置も認識できるので、足の不自由な人がトイレなど家の中を安全に移動するためのサポート機器や、寝たきり介護の家では食事をキッチンからベッドまで運ぶ機器も作れるでしょう。そうなると、アームを取り付けることも理にかなったことになるかもしれません。

--そうなると、アイロボットがヒューマノイド型のロボットを作ることもあり得るのでしょうか?

 足はいらないと思うけれどね(笑)

--先日の記者会見では、他社とのコラボレーションも可能になると話していました。具体的にどのような連携をイメージしているのでしょうか。

 どの部屋にどんな家電があるのかを認識できるようになるので、スマートスピーカーを使って特定の部屋のテレビや明かりをつけることができます。部屋の形や間取りが分かるので、スピーカーメーカーとコラボすれば多チャンネルタイプのサラウンドスピーカーの最適な配置が分かるでしょう。

--スマートマッピングシステムを他社にライセンス供与する可能性は?

 今は考えていませんが、将来的にはあるかもしれません。ロボット業界はまだ緒に就いたところです。多くの企業によって今後、何百万もの新しいロボットが開発されていくでしょう。ですが、人間の想像力に追いつくには、まだ時間がかかります。われわれにとっても、i7はロボット開発のステップ1にすぎません。人が触ることなく、存在すらも意識する必要がなく、人に代わって完璧に家事をこなすロボットの開発に向けて、さらに努力していきます。

芝刈りロボット「Terra」
芝刈りロボット「Terra」

 家の間取りと家具の配置を正確にマッピング、記憶し、毎日アップデートするシステムを開発したアイロボット。先日、ルンバ、ブラーバに続く第3弾として芝刈りロボット「Terra」を発表したが、新開発のマッピングシステムを使い今後、ハウスメンテナンス分野以外にも進出するのか興味が尽きない。

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