ビル・ゲイツ氏選出の画期的技術が発表--ロボットハンドや「牛肉フリー」バーガーなど

Marrian Zhou (CNET News) 翻訳校正: 編集部2019年02月28日 16時28分

 がんのワクチンと口の達者な人工知能(AI)アシスタントは、どちらもBill Gates氏が注目しているテクノロジーのリストに選出されている。

 MIT Technology Reviewは米国時間2月27日、Gates氏がキュレーターを務めた「2019年版ブレークスルー・テクノロジー10」のリストを公開した。ゲスト編集者が同リストへの選出を担うのは今回が初となる。

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Bill Gates氏はMIT Technology Reviewの「2019年版ブレークスルー・テクノロジー10」リストのキュレーターを務めた。
提供:Getty Images

 「Billのリストは、われわれが人類の技術的進歩において転機に差し掛かっているという彼の信念を反映している。そういった進歩には、主に寿命を伸ばしたり、生活をより良くしたりするためのテクノロジーが含まれる。彼が選んだものは、現代において彼が最も重要だと考えている難題や好機をいくつか浮き彫りにしている」と、MIT Technology Reviewの編集長のGideon Lichfield氏はプレスリリースで述べた。

 以下がGates氏が選んだ10のテクノロジーで、分野は気候変動や医療、AIなど多岐にわたっている。

  • ロボットの巧みさ:なじみのない物でも独自の方法で取り扱うロボットハンド
  • 進化した原子力:先進的な核分裂反応炉と、核融合反応炉の設計
  • 未熟児の予測:早産の可能性を示すことができる血液検査
  • 小型カプセルによる腸内検査:消化管を映し、生検を行える飲み込み可能なデバイス
  • 特注のがん用ワクチン:体内の免疫システムががん細胞のみを標的にするのに役立つ治療
  • 牛肉を使わないハンバーガー:食品業界において排出ガスを削減できる可能性がある、植物ベースまたは人工的に作られた代替肉
  • 二酸化炭素キャッチャー:空気中の二酸化炭素を捕らえ、閉じ込めるテクノロジー
  • 手首に巻く心電図(ECG)計:ユーザーの心臓の健康を管理し、問題を早期に警告してくれるスマートウォッチの機能
  • 下水設備が不要のトイレ:疾患や不快な生活環境の改善につながる自己完結型トイレ
  • 口が達者なAIアシスタント:デジタルアシスタントがより自然に会話できるようにする自然言語処理の発達

 これらのテクノロジーの詳細は、MIT Technology Reviewのサイトで確認できる。

 Gates氏は25日、ソーシャルメディアプラットフォーム「Reddit」の「Ask Me Anything(AMA)」イベントに登場し、Redditの参加者たちから寄せられた税金、気候変動、テロ、さらには軽めの話題についての質問に回答した。

この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。

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