音楽に合わせて口パクした動画を友人と共有するソーシャルビデオアプリ「TikTok」の「iOS」と「Android」版を合わせたダウンロード件数が、このたび10億件を超えたことがわかった。
これはデータ調査会社Sensor Towerが発表した最新の統計によるものだ。同社によると、TikTokは現在、アプリのダウンロード数でFacebookを猛追しているという。
Sensor Towerの創業者Oliver Yeh氏はブログ投稿で、TikTokについて「2018年の1年間に約6億6300万回インストールされた」としたうえで、さらに以下のように記している。「これを他のサービスと比較すると、Facebookは2018年に推定で7億1100万回インストールされ、Instagramは約4億4400万回、新たにダウンロードされている」
TikTokは、特にアジアのソーシャルメディア市場で一大勢力となっている。このアプリを開発した中国企業ByteDanceは、Reutersの記事によると非公開評価で750億ドル(約8兆3000億円)の価値があるとされたとのことで、これは中国でも最大級のテクノロジ企業と同水準の評価だ。だが、問題がないわけではない。最近になって、このアプリは子どもを食いものにする者たちにとっては絶好の「猟場」になっていると指摘され、批判にさらされた。
また、10億ダウンロードという数字は、このアプリの現状を示す一端にすぎない。この数字にはTikTokのライトバージョンや各地域向けの独自版も含まれているが、Yeh氏によれば、中国でのAndroid版のダウンロード数は含まれていないとのことだ(中国ではTikTokは「Douyin」と呼ばれている)。さらに、この数字はアプリのダウンロード回数を示しているだけで、継続してアプリを使用しているアクティブユーザーの数を示すものではない。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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