Instagramを統括するAdam Mosseri氏は米国時間2月4日、Daily Telegraphに寄稿した論説で、傷つきやすいユーザーが自殺や自傷行為を促すコンテンツにさらされないようにするための対策を強化すると約束した。
Mosseri氏が今回の論説を執筆したのは、1つは2017年に英国のMolly Russellさん(当時14歳)が自殺したことを受けたもの。Russellさんの家族は彼女のInstagramアカウントで、彼女がうつや自殺に関するコンテンツを閲覧し、投稿していたことを知り、Instagramが彼女の自殺の一因だと公言するに至った。
Instagramの現在のポリシーでは、うつや自傷行為に関連する画像や説明を共有することが許されている。ユーザーが精神的な健康について、助けを求めたりオープンに話し合ったりできるようにするためだ。しかし、自傷行為や自殺を促進または奨励するコンテンツは許されていない。そうしたコンテンツの報告については、ユーザーに頼っている状態にあるが、Mosseri氏は、Instagramはそうした画像の検出と削除を十分に迅速に実行できていないことを認めた。
同社は現在、ポリシーについて検討と再考を進めている。
変化はすでに起きている。Mosseri氏は、関連する画像、ハッシュタグ、アカウント、入力前候補(検索バーに入力する際に表示される検索語候補)が推奨されないようにすることによって、自傷画像を見つけにくくするという、エンジニアとコンテンツレビューアーの取り組みについて説明した。
同社は今週から、カッティングなどの自傷行為を含む、すべての画像にモザイクをかける「センシティビティスクリーン」を適用し、ユーザーが自ら進んで選択しない限り、そうした画像が表示されないようにする。また、そのような問題で苦しんでいることを示唆するような画像を投稿したユーザーを、これまで以上に支援することを目指す。同社は、自殺防止に関するリソースや団体を紹介するなど、ユーザーを支援する新しい方法を検討している。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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