マサチューセッツ工科大学(MIT)の研究チームは、積み木ゲーム“ジェンガ”のプレイが可能なロボットを開発した。ロボットアームが各ブロックを押して引き抜けるかどうか映像から判断し、実際に引き抜いて一番上に積み直す、という動作を自動実行できる。
ジェンガとは、積み木で作ったタワーを崩さず、タワーを構成する各ブロックを抜いたり積んだりして遊ぶゲーム。木製のブロックはそれぞれ微妙に形が異なることから、タワー状に積んであっても、タワーを壊すことなく引き抜けるブロックが存在する。
人間がプレイする場合、抜けそうなブロックを指で少し押し、感触やタワーの揺れ具合などから崩さないで済むかどうか予想して、引き抜くブロックを決める。MITのロボットも人間と同様に、ロボットアームの先端でブロックを押し、触覚センサーで得るデータとカメラでとらえた映像から、そのブロックが抜けるかどうか判断する。
判断を下すアルゴリズムは機械学習(マシンラーニング)をベースとしており、実際にジェンガをプレイさせて学習させた。開発チームによると、300回ほどの試行で学習させられたそうだ。
触覚と視覚を利用して微妙な作業を学習して実行できるこの種のロボットは、収集したゴミの分別、スマートフォンやPCなどの組み立てといった分野に応用できるという。
開発したロボットの紹介ビデオ(出典:MIT/YouTube)
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