ソフトバンクとLIXILは1月30日、福岡 ヤフオク!ドームにおいて、IoT技術を用いたパブリックトイレのデータ活用に関する実証実験を開始すると発表した。期間は、2019年2月1日から2020年1月31日までの予定で、実験するトイレ数は36。
LIXILでは、2年前から自社のオフィスビルのトイレにさまざまなセンサー機器を設置し、パブリックトイレIoTにおける技術開発と運用のノウハウを構築してきたという。
今回の実証実験では、LIXILがこれまで開発してきたパブリックトイレのIoT技術を活用し、ソフトバンクが保有する人の流れに関するデータ(人流データ)と、基幹設備や各種センサーデータなどを組み合わせて分析をすることで、パブリックトイレにおけるデータ活用を検討。新しい顧客価値、サービス、新規事業の創出を目指す。
たとえば、施設に設置された大便器・小便器・電気温水器・自動水石けん器などの機器の稼働データや、トイレットペーパーや水石けんなど消耗品の残量データ、施設内の人流データを組み合わせることで、「効果的な清掃方法についての施策立案」「故障検知・予測による水回り機器の最適な保守」「施設リニューアル時の最適な器具数算定や配置」など、パブリックトイレのライフサイクルマネジメントの向上を目指すという。
また、試合やイベントによるトイレ混雑の解決策など、データを利用することで利用者の利便性を高めるさまざまな方法についても検討するとしている。
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