英国の企業グループによるドローン開発プロジェクト「Project RACHEL」は、燃料電池を電源にすることで長時間飛行が可能になったドローンの試験飛行を実施した。5kgの荷物を搭載させた状態で、70分間の連続飛行を成功させた。
Project RACHELは、技術系企業に対する資金および技術支援を手がけているProductiv、ドローンサービス企業のBATCAM、燃料電池を開発しているIntelligent Energyによるプロジェクト。水素で発電する燃料電池を利用し、再充電などせず長い時間飛び続けられるドローンの開発に取り組んでいる。
BATCAMが使用しているドローンは、リチウムポリマー電池を電源にしており、飛行させて業務に使用可能な時間は12分程度しかないという。今回開発した燃料電池ドローンは、容量6リットルのタンクに圧力300barで入れた水素を燃料に使い、5kgの荷物を載せ、連続で70分間飛行した。ちなみに、使用したドローンの最大離陸重量(MTOW)は20kg程度。
今後Project RACHELは、2019年の早い時期に実際の使用環境で試験運用を実施し、開発を完了させる計画。実用化できれば、鉱業や農業、各種調査、報道、監視、災害対応などさまざまな分野での活用が考えられるとしている。
燃料電池ドローンの紹介ビデオ(出典:BATCAM/Vimeo)
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