米民主党全国委員会(DNC)は先ごろ、2018年の中間選挙後、ロシアのハッカーらに再び標的にされたことを明らかにした。
DNCは裁判所に提出した文書の中で次のように述べている。「2018年11月、DNCのメールアドレス数十件がスピアフィッシング攻撃の標的となった。ただし、攻撃が成功した証拠はない」
DNCによると、11月に送られてきたフィッシングメールの内容やタイムスタンプは、同じ頃に行われた別のスピアフィッシング攻撃のものと一致したという。専門家らは後者について、ロシアのハッカー集団Cozy Bearとの関連を指摘している。
米当局は、Cozy Bearおよびロシア政府とつながりのある別のハッカー集団Fancy Bearが、2016年に行われた米大統領選挙の数カ月前にDNCの複数のコンピュータに侵入したと述べている。その後、投票を数週間後に控えた頃になって、DNCの複数の私用メールからダメージにつながりかねない情報がWikiLeaksによって公開された。
Cozy Bearの実体は、ロシアの連邦保安庁(FSB)または対外情報庁(SVR)と関連があると考えられている。ロシア政府はDNCのハッキングについて繰り返し否定している。
The New York Timesがコンピュータセキュリティ専門家らの話として報じているところによると、DNCに対する11月のフィッシング攻撃は、政府機関や軍関係者、防衛関連の契約業者など、多くを標的にしたより広範な攻撃の一環だったという。
ハッカーらは特に、民主党の政策姿勢や、2020年の大統領選挙に向けた同党の有望候補の政策に関する情報を収集しようとしていたと報じられている。また、このフィッシング攻撃には、米国務省から送信されたように見せかける電子メールが使われたという。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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