T-Mobileはワイヤレス業界のライバルSprintとの260億ドル規模の巨大合併に関して、Trump政権に媚びを売ろうとしているのだろうか。
The Washington Postは米国時間1月16日に掲載した記事で、そう提起している。同記事では、T-Mobileが2018年4月にSprintとの合併を発表して以来、同社の複数の最高幹部がトランプ・インターナショナル・ホテルに頻繁に宿泊していることが明かされた。ワシントンDCにあるこの高級ホテルの所有者は、Trump大統領とその家族だ。
実際に、合併が発表された翌日、「最高執行責任者(COO)、最高技術責任者(CTO)、最高戦略責任者(CSO)、最高財務責任者(CFO)、積極的な発言でも有名な最高経営責任者(CEO)のJohn Legere氏を含むT-Mobileの9人の最高幹部」が同ホテルのVIP宿泊客として記載されていた、とThe Washington Postは報じている。
この記事は、目撃者の証言やホテルの記録に基づいて書かれた。The Washington Postによると、Legere氏を含むT-Mobileの幹部陣はこの数カ月、トランプ・インターナショナル・ホテルに何度も戻ってきているという。合計すると、T-Mobileの幹部陣は同ホテルに少なくとも38泊宿泊したと記載されている。同ホテルの部屋の宿泊料金は平均で1泊約300ドル(約3万3000円)なので、1万1000ドルを軽く上回る金額が同ホテルで費やされた計算になる。
同ホテルを4回訪れたThe Washington Postの記者は一度、Legere氏をホテルのロビーで見かけた際にこの件について質問をしたが、同氏は特別待遇を求めていることを否定した。
「ここは私がとても快適に感じる場所だ」とLegereはThe Washington Postに語った。 Legere氏はまた、ホテルが司法省の向かい側にあり、同局担当者と合併関連のミーティングを行ううえで便利だったとも言う。
報道を受けてLegereは16日午後、記事に言及するツイートを投稿している。
Wow - A lot of attention on where I choose to stay in DC. I’ve said many times that I respect this process and am working to get our merger done the right way. I trust regulators will make their decision based on the benefits it will bring to the US, not based on hotel choices.
— John Legere (@JohnLegere) 2019年1月16日
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
CNET Japanの記事を毎朝メールでまとめ読み(無料)
ものづくりの革新と社会課題の解決
ニコンが描く「人と機械が共創する社会」
住環境に求められる「安心、安全、快適」
を可視化するための“ものさし”とは?
「程よく明るい」照明がオフィスにもたらす
業務生産性の向上への意外な効果
ZDNET×マイクロソフトが贈る特別企画
今、必要な戦略的セキュリティとガバナンス