ケンウッドのカーナビゲーションシステム「彩速(さいそく)ナビゲーション」(彩速ナビ)が、HDモデルへと進化した。1月10日、JVCケンウッドは、彩速ナビ2019年新ラインアップを発表。フラッグシップモデルとなる「MDV-M906HDL」(想定税別価格:14万円前後)をはじめ、計16モデルをリリースした。発売は1月下旬から順次。
発表されたのは「TYPE M/S/L/D」の4シリーズ。フラッグシップとなるTYPE Mは、ハイエンドシリーズ「TYPE Z」を統合し、新シリーズとしてリリースされた。
MDV-M906HDLは、9V型のHDモニタを採用し、従来比約2.4倍の高解像度を実現。くっきりとしたシャープな映像表現ができるほか、発色も増し、緻密で立体的な映像を再現する。広視野角HDパネルにより、上下左右170度のワイドな視野角を確保。運転席、助手席のどちらから見ても色反転がなく、従来比約1.3倍の広視野角が得られる。
新開発の「オーガニックGUI」は、ドライバーに必要な情報が一目で確認できるHOME画面、リアルタイムの走行情報を自動で表示するInfo画面など、多彩な情報を緻密かつクリアに表示することが可能。独自の高速描画技術「ジェットレスポンスエンジンIII」により、ストレスのない、フリック、ピンチイン/ピンチアウト、ドラッグなどのタッチ操作に対応する。
Bluetooth接続でもハイレゾ相当の再生音を実現するLDACに対応したほか、高音質フォーマットMQAをサポートするなど、最新のオーディオ性能を確保。CDやMP3などの非ハイレゾ音源からハイレゾ音源まで、より高音質化できる、独自の高音質化技術「K2 TECHNOLOGY」も備える。
別売のHDリアビューカメラ「CMOS-C740HD」(同:2万円前後)を組み合わせれば、高精細なHD画質で後方の映像をナビ画面に映し出すことが可能。このほか「スマート連携」による、HD対応オプションも取りそろえていく予定だ。
TYPE Sシリーズは、「MDV-S706L/S706W(200mmワイドモデル)/S706(同:9万円前後/7万円前後/7万円前後)の3モデルを用意。全モデルで、ハイレゾ再生や前後ドライブレコーダーの連携にも対応する。S706Lには8V型モニターを採用。S706W、S706は7V型ワイドを採用する。
エントリーモデルとなるTYPE Lシリーズは、「MDV-L406W(ワイドモデル)/L406」(同:6万円前後/6万円前後)の2モデルをラインアップ。7V型のWVGA液晶モニターを採用し、高画質と高速レスポンスを実現する。
特定販路向けモデル「TYPE D」シリーズは、「MDV-D706BTW/D706BT/D406BTW/D406BT/D306BT/D306W/D306/D206BT/D206」の計9モデルを用意。上位モデルとなるMDV-D706BTW/D706BTは、ハイレゾ対応に加え、高音質化技術「K2 TECHNOLOGY」を搭載する。
JVCケンウッド オートモーティブ分野アフターマーケット事業部理事国内営業統括部長の関谷直樹氏は「ナビとドライブレコーダーは、2015年以降3年連続で2桁成長を記録しており、2018年度においても前年を超える見込みだ。人気の要因はハイレゾ対応の『TYPE Z』シリーズの投入や、特定販路向けモデル『TYPE D』導入により販路を拡大したこと。後発参入となったドライブレコーダーも、煽り運転報道などがあり、ナビに続く柱に育っている」と現状を分析した。
今後の戦略については「市場の縮小が懸念される既存ビジネスについてはシェアを拡大し、商品と販路の両面で新規ビジネスを創造することで、事業規模を拡大していく。カーエレクトロニクス分野を超えた商品ジャンルにも挑戦していきたい」(関谷氏)とし、近日発表予定の肩掛けウェアラブルスピーカーを参考出品として披露した。
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