米SEC、DJキャレドとメイウェザーに罰金--ICO宣伝の不正で

Abrar Al-Heeti (CNET News) 翻訳校正: 編集部2018年11月30日 12時55分

 米証券取引委員会(SEC)は、音楽プロデューサーのDJ Khaledと元プロボクサーのFloyd Mayweather Jr.が、新規仮想通貨公開(ICO)への投資の宣伝料を受け取っていたことを開示しなかった問題で罰金を科した。

 Khaledは、仮想通貨の新興企業Centra Techについて、自身のソーシャルメディアアカウントで宣伝したが、Centraから5万ドル(約570万円)の支払いを受け取っていたことは開示しなかったとSECは述べた。MayweatherはCentra Techからの10万ドル(約1100万円)など、3つのICO発行者からの宣伝料を受け取っていたことを開示しなかった。SECは4月、CentraのICOが詐欺であるとして、創業者を相手に民事訴訟を提起していた

 KhaledとMayweatherはSECの指摘について肯定も否定もしていないが、不正利得を返金し、罰金と利息を支払うことに同意した。Khaledは5万ドルの不正利得を返金し、10万ドルの罰金、2725ドルの判決前利息を支払う。Mayweatherは、30万ドルの不正利得分とともに、30万ドルの罰金、1万4775ドルの判決前利息を支払う。Khaledは3年間、Mayweatherは2年間、証券を宣伝しないことに同意した。

 SECの執行部門の共同責任者Steven Peikin氏は声明の中で、「投資家は、ソーシャルメディアプラットフォームに投稿される投資アドバイスを疑ってかかるべきであり、有名人の保証宣伝に基づいて判断すべきではない。ソーシャルメディアのインフルエンサーは投資の専門家ではなく、多くの場合、報酬を受け取って宣伝を行っている。彼らが宣伝する証券は、従来の証券を使って発行されたものでも、ブロックチェーンで発行されたものでも、詐欺の可能性がある」と述べた。

 米CNETはKhaledとMayweatherの担当者にコメントを求めたが、回答は得られていない。

DJ Khaled
DJキャレド
提供:Jason Koerner/Getty Images

この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。

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