われわれが読む記事の多様性を高める手助けを、ボットがしてくれるかもしれない。
Financial Times(FT)は、ジャーナリストが記事内で男性の発言ばかり引用していると警告を出すボット「She Said He Said」を導入した。
「編集者や記者は、記事内での男女比にこれまで以上に気を配るようになっている」「結果的に、編集者はFTの記事で取り上げる女性の意見の数を増やそうと努めている」とFTの広報担当者は電子メールで述べた。
FTは、金融やテクノロジといった、多くの男性中心の業界を取り上げている。The Guardianによると、FTの記事で引用に用いられた情報源のうち、女性はわずか21%だったことが社内で判明した。このボットは代名詞とファーストネームを解析し、情報源の性別を判断するという。執筆中の記事で引用に使われる女性の数が十分でないと、警告が出るようになっている。
次の段階として、FTはこの試みと関連した構想を計画しているようだ。
「当社は、記者や編集者が記事を執筆し始める前に、記事内で引用する情報源の範囲を多様化させるために最大限の努力をするよう促すプロンプトを当社のコンテンツ管理システム(CMS)に統合する案を検証している」と、同社の広報担当者は述べている。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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