画像認識に用いられている印象の強いAI。当然ながらAIをテーマにしたこのHUAWEI CONNECT 2018でも、画像認識をベースにしたソリューションが数多く展示されていた。ただし、「いつかこんなことが実現するかも」というような想像の産物というより、すでに中国国内で実用化が進んでいるもの、あるいは極めて実現可能性の高い具体性のあるデモばかりだ。
まずは入場ゲート。展示物ではなく、HUAWEI CONNECT 2018の会場の入場ゲートとして実際に運用されていたものを紹介したい。一般来場者用ではなく、あらかじめ顔画像を登録していたファーウェイ社員やイベントスタッフのためのゲートで、会場で受け取ったIDカードをかざすと、カメラで瞬時に顔を撮影して照合が行われ、ゲートが開く。その間わずか1秒にも満たない高速さが特徴だ。空港の入国審査などでも顔認証ゲートが導入されつつあるが、自社イベントでさらっと利用するあたり、中国企業のフットワークの軽さと底力を感じさせる。
工場向けに特化した一風変わったゲートもある。こちらは顔認証というより、「その敷地内に入るのに必要な条件が整っているか」を判定するものとなっている。デモでは、ゲートを通過する人がヘルメットを被っているかどうかをカメラで認識し、ゲートの開閉を行っていた。ヘルメットのあごひもが正しく装着されていない場合でも入場不可となるなど、かなり厳密かつ正確に判定しているようだ。
ちなみにヘルメットではなく手に持っていた一眼レフカメラを頭に上に載せて通過しようとしたところ、もちろんゲートが開くことはなく、それどころか説明員に笑われてしまった……。このゲートも、中国国内の工場ですでに運用されているという。
こうした工場向けの画像認識でもう1つユニークだった展示が、工具類の管理用の技術。壁に掛けた工具類を監視するカメラ映像を分析し、1つでも工具が正しい位置に掛けられていないとエラーを通知するものだ。カメラは特別なものではなく、汎用製品を利用し、画像解析を行うクラウドと連携させるだけの、低コストな仕組みで実現できるのが特徴となっている。
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