Facebookは米国時間10月8日、人々が多くの時間を費やすビデオ通話の体験を向上させるため、同社初の「自社ブランド」のハードウェア製品である「Portal」および「Portal+」を発表した。
アイデアはシンプルで、Portalによって「Messenger」のビデオチャットをより対話に近い形にしようというものだ。タブレットに似たこの機器は、スマートフォンを手で持たなければならなかったり、コンピュータの前から動いてはいけなかったりといった、ビデオ通話の不便さを取り除くことを目的としている。
人工知能(AI)搭載カメラを駆使して画像の移動、ズーム、フレームの再設定をするため、ユーザーは自由かつ自然に動き回ることができる。
例えば、Portalの前に座ると、頭と肩が入るようにフレームが設定される。しかし、立ち上がって部屋の中を移動しはじめると、より広い視野が撮影されるように直ちにフレームが再設定される。スマートフォンやタブレットを使用しているときのように、カメラを常に動かして調整する必要はない。
Portalは、まるで専属カメラマンに上手にチャットを撮影してもらうような感じだ。Messengerのビデオ通話で相手と会話できるだけでなく、料理をしたり、子どもと遊んだりするひと時を共有できる。
価格はPortalが199ドル(約2万2500円)、Portal+が349ドル(約3万9400円)。Amazonの「Alexa」に対応するが、こちらはメイン機能というよりアドオンに近い。
Portalは10.1インチ、Portal+は15.6インチの画面を搭載。いずれも中身は同じ専用プロセッサとソフトウェアを搭載しているが、外観はかなり異なる。
より小型のPortalは、スクリーンが水平方向に固定されており、底部がスピーカとなっている。アルファベットの「i」のように、スクリーンの上部にただ1つのカメラが搭載されている。
一方のPortal+は大きいだけでなく、ユニークな外観だ。一見すると、縦長の垂直なスクリーンがテーブルの上に浮かんでいるようだが、横から見ると、ディスプレイが椅子のような形のスピーカ兼ベースに乗っているのがわかる。
通話相手を横長のスクリーンで見たい場合は、スクリーンを90度回転させることもできる。
Messengerで通話を発信したい場合は、「ヘイ、Portal。Daveに通話して」と、話したい相手の名前を含めて言うだけでいい。相手がPortal端末を持っているかどうかに関係なく、Messengerに登録されている友人なら誰とでも通話できる。タッチスクリーンを使って発信することも可能だ。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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