Spheroのオフィスで、スケートボードやキックスクーターで走り回る従業員を目にするのは普通のことだ。
この遊び心あふれる職場こそ、「BB-8」や「R2-D2」など、アプリで制御する「スター・ウォーズ」の玩具ドロイドを提供している企業の拠点だ。ただし今後、Spheroは創造性を養うロボットに軸足を移す。
Spheroは先ごろ、教師や学校向けに最新の転がるロボットを発表した。それが149.99ドル(約1万7000円)の「Sphero BOLT」だ。このロボットは球体で、ルック&フィールはこれまでの「SPRK+」ロボットに似ている。SPRK+も教師や学校を対象にしていた。前モデルと同様に、BOLTもアプリから制御やプログラムができる。
記者は米コロラド州ボルダーにあるSpheroのデザインおよびイノベーションセンターを訪れ、同社がロボットの設計や試作に取り組む様子を取材する機会を得た。
「Sphero Mini」や新しいBOLTなどの製品は、この場所で考案された。複数の部屋がロボットの開発専門に充てられており、それぞれが異なる分野に注力している。ある部屋では3Dプリンタで部品を量産している。オフィスの奥には換気設備が整った塗装室があり、ステッカーやデザインにスプレーをかけている。さらには静電気の試験所もあり、ロボットはここで高電圧をかけられ、球体内部に静電気がたまらないようチェックされる。
Spheroの創設者でチーフソフトウェアアーキテクトを務めるAdam Wilson氏は、教育向けの製品に焦点を移すことを「振り子の揺れ」と表現している。
教師は「Sphero EDU」アプリを利用して、他の教育者らがSPRK+やBOLT向けに開発したプログラムを見つけられる。球体ロボット本体と併せ、Spheroはこの「カリキュラム」によって、子供たちが小さな頃からテクノロジに触れるのはとても楽しいことだと実感してもらえるよう願っている。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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