仮想現実(VR)を利用した医療サービスを展開するVRHealthは米国時間9月26日、Oculusと提携し、「Oculus Go」などを使った新しいヘルスおよびウェルネスサービスを提供すると発表した。
ユーザーは、VRHealthの健康促進アプリ(同社のサイトで購入可能)を利用し、首の運動や記憶力トレーニングなどを、各アプリの指示に従って実行できる。その際に、反応速度や動きの滑らかさなど、ユーザーのスコアに関するデータが収集される。ユーザーはVRHealthのサイトにある自分のポータルページにアクセスし、進捗度を確認したり、自分のスコアを同じ年齢層の他のユーザーと比較したりできるという。
米国では、すでに30を超える病院や医療センターで、「Oculus Rift」をVR端末として使うVRHealthのプラットフォームが採用されている。VRHealthからは15種類近くのアプリがリリースされており、それぞれがゲームのようなシナリオや、リラックスできる映像を提供する。例えば、「Google Earth」を使って世界の名所をバーチャル旅行するといったアプリが挙げられる。これらのアプリは、化学療法のような苦痛を伴う治療や手当てで、患者の心理的負担を軽減する効果が期待される。
VRHealthはOculusとの提携を通じて、家庭でも利用できるよう自社のプラットフォームを拡大している。個人ユーザー向けには、20セッション(月額5ドル:約600円)、50セッション(月額10ドル:約1100円)、セッション数無制限(月額19ドル:約2100円)の3種類のプランが用意されている。Oculus Go本体の価格は、32Gバイトが199ドル(日本公式サイトでの販売価格は2万3800円)、64Gバイトが249ドル(同2万9800円)だ。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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