Facebookは米国時間9月19日、米国とブラジルで予定されている選挙に関する動向を監視する、リアルとデジタルの「作戦室」をカリフォルニア州メンローパークにある本社に準備中であることを明らかにした。
Facebookはこの日行われた報道陣との電話会見で、この取り組みには、エンジニアリング、脅威インテリジェンス、データサイエンス、法務など、Facebookの複数の部署が参加する予定だと語った。さらに同社は、The New York Timesに、作戦室グループに参加する人員は300人を超えるが、実際に部屋に駐在するのは20人ほどだと語っている。
電話会見の中で、Facebookで選挙および市民参加の取り組み部門で製品管理責任者を務めるSamidh Chakrabarti氏は、作戦室について「司令センターとして機能する予定だ。これにより、必要な場合にはリアルタイムの判断が可能になる」と説明した。
2016年に実施された米国の大統領選挙では、さまざまなソーシャルメディアプラットフォームがロシアの干渉のターゲットとなり、有権者の間に摩擦や虚偽報道を広めるのに一役買った。この件で、シリコンバレーのテクノロジ大手各社は、いまだに厳しい批判にさらされている。
Facebookはこの日、選挙のセキュリティを守るその他の取り組みについても詳しく説明した。同社は2017年10月から2018年3月の間に、偽アカウント約13億件を停止したという。また、世界各国の選挙に関してセキュリティを監視するため、共和党系と民主党系の非営利団体とそれぞれ提携したことを明らかにした。
ブラジルでは、複数のファクトチェック企業と既に提携しており、拡散前に偽情報を発見するのに役立つボットを2つ開発するという。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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