唯一、区で参加した京都市左京区は知名度の高さで圧勝かと思われたが、盛りだくさんな地元の名産品や観光スポットを紹介するだけで大幅なタイムオーバーとなってしまい、データを整理する難しさを感じさせた。
同じく知名度や規模で他市を圧倒するはずの神戸市は、最初のプレゼンは動画、2回目のプレゼンは即興劇で見せるという大勝負にあえて出ることでイベントを大いに盛り上げていたが、データの見せ方があと一歩だったため受賞には至らなかった。
審査員の東海大学文化社会学の河井孝仁教授は、「人口や都市の規模が異なってもデータの解釈次第で対等にバトルはできる。特に関西はデータの見せ方、つまり編集力とデザイン力に優れており、各都市のプレゼンはこれからのシティプロモーションに大いに参考になる内容だった」と評価。
同じく審査員として参加したコード・フォー・ジャパンの関治之代表理事も、「オープンデータを使うコンテストは全国でも多数開催されているが、まず先に伝えたい街の魅力があるうえでデータの使い方を考えるという順番が大事だと改めて感じた」とコメントした。
1回目からの共催先で、CPAメンバーでもあるヤフーの井上貢氏は「運営は大変だが主旨を理解して参加したいという自治体は確実に増えている。地域の魅力発見に貢献したいという人たちが1人でも多く参加し、データ活用の面白さを知って今後のシビックテックにつなげてほしい」と話す。10月に浜松市で開催されるオープンガバメント推進協議会の公開シンポジウムでは10都市によるバトルが実施され、九州での開催も準備中とのことだ。
なお、イベントの詳細や開催概要はシビックパワーバトルのサイトで公開されており、過去のバトルの模様もすべて動画で公開されている。
CNET Japanの記事を毎朝メールでまとめ読み(無料)
OMO戦略や小売DXの実現へ
顧客満足度を高めるデータ活用5つの打ち手
ZDNET×マイクロソフトが贈る特別企画
今、必要な戦略的セキュリティとガバナンス
企業や自治体、教育機関で再び注目を集める
身近なメタバース活用を実現する
パナソニックのV2H蓄電システムで創る
エコなのに快適な未来の住宅環境