JR九州は8月28日、九州新幹線の各現場に対し、スマートデバイスを導入すると発表した。安全性や旅客サービスの向上、異常時における運転再開の迅速化、検査効率の向上などが目的。
スマートデバイスの導入対象は、九州新幹線の車掌や運転士、車両担当係員、工務担当係員、指令員。車掌と車両担当係員には「iPhone 8 Plus」を、運転士、工務担当係員、指令員には「iPad」を貸与する。
スマートデバイスでは、車両故障発生時や災害時などの異常時において、現場の写真・映像などを列車と指令員の間で共有が可能。また、規定やマニュアルなど各種資料の電子化により、異常時対応の迅速化・対応力の強化を図る。旅客サービス面においても、乗り換え案内対応への迅速化を目指す。また、翻訳アプリ・筆談アプリを活用することで、訪日外国人や障害者への対応力強化を強化するとしている。
スマートデバイスは、9月1日より配備を開始。10月1日より使用を開始する。JR九州では、6月に在来線の全車掌・運転士へスマートデバイスを導入している。今回の導入により、新幹線と在来線の全車掌・運転士がスマートデバイスを携帯することになる。
CNET Japanの記事を毎朝メールでまとめ読み(無料)
ものづくりの革新と社会課題の解決
ニコンが描く「人と機械が共創する社会」
ZDNET×マイクロソフトが贈る特別企画
今、必要な戦略的セキュリティとガバナンス