KDDI傘下のソラコムは8月28日、リードインベスターとして、Sigfox、ENGIEなどとともに、IoT通信ネットワーク「Sigfox」を提供するシンガポールのUnaBizに対して約11億円(約1000万ドル)を出資したことを発表した。
今回の出資は、有望なベンチャー企業への出資を目的とした「KDDI Open Innovation Fund 3号」の投資プログラムのひとつである「SORACOM IoT Fund Program」を通じて実施された。
UnaBizは、2016年にシンガポール、2017年に台湾でSigfoxネットワークの提供を開始した、アジアで最も早く正式なSigfoxのネットワークオペレーターとなった通信スタートアップ。顧客がより簡単にSigfoxを使ったIoTシステムを利用できるよう、UnaShieldなどのSigfoxモジュールや、UnaSensorsなどのセンサデバイスを提供している。台湾を拠点に顧客の要望にあわせたデバイス設計も手がけ、通信とハードウェア設計の両方のノウハウを持っていることが特徴だという。
ソラコムは、2016年7月のSORACOMプラットフォームのSigfox対応にあわせて、SORACOMユーザーコンソールでUnaBizが製造するSigfoxモジュールのUnaShieldを取り扱っていた。また、通常1国1オペレーター制であるSigfoxネットワークを、複数の国を超えて国際間接続するためのネットワーク接続や課金、IoTプラットフォーム連携の分野で、すでにUnaBizと協業している。
同社は今回のUnaBizとの戦略的業務提携を通じて、顧客のニーズにあわせて使いやすいIoTデバイスの提供や、グローバルIoT通信ネットワークとのバックボーン連携を推進するとしている。
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