Twitterに投稿された漫画から生まれた本書には、職場やSNSでの人間関係に疲れた人に送る温かい言葉があふれている。人は、周りの人のちょっとした一言や振る舞いに簡単に傷つくものだが、ちょっとした一言で、楽にもなれる生きものなのではないか。自分の思い込みを壊してくれる、ほんの少しの何気ない言葉で、首筋あたりの緊張が解けたりするものだ。
身体が疲れているときは、心も弱っているもので、その逆もまたしかり。そんな時に、くどくど言われると、「疲れてるんだから!」とイライラが増したり、急に泣き出してしまったり、不安定なことこの上ない。しかし、本書のようなおもしろい顔のゆるい漫画なら、素直に聞ける(読める)。難しいことは考えずに、4コマ漫画の部分だけを読んでもいいだろう。後日、改めて、文章も合わせて読むと、ストンと腑に落ちたり、「あー、あるある」と共感したりできることもある。
巻末の監修者の解説も興味深い。客観的な立場から見たこの考え方には、「なるほど、そうかもしれない」と納得できる部分が大いにある。それはともかく、疲れた時に手に取って欲しい1冊。
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