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ネットなしで使える翻訳機に接客向け「ili PRO」登場--3つのカスタマイズ機能も

山川晶之 (編集部)2018年07月31日 19時27分
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 事業者向けモデル「ili PRO」。本体の丸ボタンを押しながら話しかけることで、翻訳音声がスピーカから流れる。
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 事業者向けモデル「ili PRO」。本体の丸ボタンを押しながら話しかけることで、翻訳音声がスピーカから流れる。

 ログバーは7月31日、インターネットなしで使える翻訳機「ili」の事業者向けモデル「ili PRO」を発表した。主に、宿泊施設、販売店、交通機関、飲食店、病院といったインバウンド向け事業者から、外国人旅行客が多く集まる場所での利用を想定する。

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ログバー代表取締役CEOの吉田卓郎氏

 iliは、2016年1月のCES 2016で発表されたオフライン型翻訳デバイスで、2017年1月より提供を開始している。インターネット回線に接続せずに利用できるため、回線状況に左右されることなく利用することができる。また、電源ボタンを押してから1秒で利用できること、電源ボタン、ファンクションボタン、翻訳ボタンの3つにボタンを集約することで、使いやすさにも配慮したという。利用者の85%が40〜60代としており、特にアクティブシニア層からの関心が高いという。

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クラウド翻訳機と異なり、スタンドアローンのため1秒での起動が可能

 iliでは、日常会話でも旅行向けに特化してチューニングしており、接客用途での利用には制限があった。このため、ログバーではインバウンド需要に応えるため、一般会話に加えて接客会話に対応したili PROの開発に至ったとしている。また、翻訳エンジンには国立研究開発法人向上通信研究機構(NICT)と共同開発した「STREAM 2」を搭載。ニューラル機械翻訳(NMT)を実装することで、翻訳精度をオンライン翻訳サービス並みに引き上げている。なお、ハードウェア自体はiliと同一だが、カラーを黒に変更し、汚れなどに強いコーティングが施してあるという。

 ili PROでは、一方方向での翻訳に対応しており、日本語から英語、中国語、韓国語に翻訳可能。また、ili PROをカスタマイズするためのウェブサービス「ili クラウド」を利用することで、英語、中国、韓国語から日本語への翻訳が可能となる。切り替えには、ソフトを書き換えるため約10分ほどの時間がかかるという。言語モードの切り替え自体は10秒程度で完了する。さらに、ili PROとPCを接続することで、「ili ショートカット」「ili カスタマイズ」「ili ローカライズ」という、事業者向けのカスタマイズ機能が利用できる。

 ショートカット機能は、トリガーとなるキーワードと翻訳文を登録することで、長文翻訳を1フレーズで呼び出すことができる。繰り返し使うフレーズを登録することで、接客時間の短縮化が実現できるとしている。また、カスタマイズ機能では、商品名、店名、観光名所、名物、駅名などを必要に応じて追加でき、ユーザーオリジナルの翻訳辞書を作成可能。ローカライズ機能では、契約したユーザーの導入エリアに合わせて地名や特産物を追加でき、誤訳を防ぐことができる。なお、単語とショートカット機能あわせて100まで登録可能。さらなる拡充には別途費用が発生する。

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現場での利用でよく起こること

 一方向のみに対応する理由として、メモリ容量など技術的な面もある一方で、iliを相手に渡す際に正しい使い方を教える必要がある(長文フレーズだと正しく翻訳できない)など、ハードルが高いという。iliでは、伝えたいフレーズの正確な翻訳に注力することで、コミュニケーションを円滑にする方向を目指す。なお、ili PROのベーシックプランには、2台のili PROが含まれている。片方は事業者側、もう片方を旅行客に渡してコミュニケーションを取ることを想定しているという。

 さらに、ili PRO、ili クラウド、電話通訳サービスをセットにしたインバウンド事業者向け多言語支援サービス「ili インバウンド」を提供。ili PROでは対応できない専門用語に関する通訳を、受話器越しに伝えるサービス。24時間365日対応し、英語、北京語、韓国語、タイ語、ベトナム語、インドネシア語、ネパール語、タガログ語、マレー語、ポルトガル語、スペイン語、ドイツ語、フランス語、イタリア語の15言語に対応し、月額2980円から利用できる。

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「ili インバウンド」

 ログバー代表取締役CEOの吉田卓郎氏は、インターネットを経由したクラウド翻訳機と異なる、オフライン機ならではのメリットを強調する。クラウド翻訳機は、回線状況によって利用開始までのラグが変動したり、ネットワークエラーで利用できなくなることも考えられる。吉田氏は「接客業は忙しく、デバイスが使えるかどうか考えるのが面倒。100%使えないと次第に使われなくなってくる」とし、100%1秒で起動し、ネットワークに左右されないiliの強みを説明した。

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クラウド翻訳機のデメリット

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