ピクシブは7月31日、3DCGアニメーションやゲーム、VR/ARプラットフォーム上などで利用できる3Dモデル作成ツール「VRoid Studio」(ベータ版)の提供を開始したと発表した。まず、先行利用の応募者約4万5000人に向け提供を開始し、その他希望者については8月3日でのリリースを予定している。利用料は無料。
VRoid Studioは、人型アバター(キャラクター)の3Dモデルを作成できる、Windows/Mac向けソフト。絵を描くように髪型をモデリングできるプロシージャルヘアデザイン機能を実装し、タブレットなどのペンとパラメーターだけの調整でモデリングできる。また、髪や顔、体、服の各3Dモデルのテクスチャをペイントソフトと同じ感覚で作成できるほか、筆圧検知にも対応しており、濃淡の表現も可能だ。
作成した3Dモデルは、各種3Dソフトで利用可能なファイルにエクスポートできる。ベータ版では、オープンソースの3Dアバター向け汎用ファイルフォーマット「VRM」形式での書き出しに対応しており、他のファイル形式については今後サポートするという。VRMに対応したさまざまなVR/ARプラットフォーム上でのアバター以外にも、バーチャルアイドルや3Dゲーム内のキャラクターとしてさせることもできる。キャラクターは商用利用も可能だ。
なお、ベータ版(VRoid Studio Version 0.1)は、基本的な機能(髪型のモデリングや目・顔などのカスタマイズ、髪・顔・服・身体のテクスチャペイント、VRM形式に対応したボーンの生成、VRM形式のエクスポート)のみを備え、利用者からのフィードバックを元に随時機能強化を図るという。
今後は、「体型のカスタマイズ」「ヘアデザイン機能にポニーテールやツインテールの作成ツールを追加」「表情デザイン機能」「顔編集機能に八重歯や牙などの設定を追加」「ケモノ耳やツノなど、付加パーツのデザイン機能」「髪の毛など、揺れもの設定機能」「顔や体型の形状編集機能の強化」「男性ベースモデルの提供」「ベースモデルの衣装の拡充」「衣装デザイン機能」「アクセサリーなど他ソフトで作成された3Dモデルのインポート」といったモデリング機能の強化のほか、テクスチャ編集機能の強化として、ペンツール(ブラシ)のカスタマイズに対応するという。
また、VRMで定義された表情セットの自動追加、作成したモデルに表情やポーズをつけて撮影できる機能、UIの改善、ショートカットキーへの対応、多言語対応(英語から開始)、FBX形式/OBJ形式へのエクスポートといったユーザビリティの向上も予定している。提供時期については、随時公式サイトや公式Twitterなどで配信する。
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