分散型ファイル共有サービスを手がけるBitTorrentは、仮想通貨(暗号通貨)「TRON(トロン:TRX)」の運営元であるTron Foundationに買収されたと発表した。Tron Foundationは、BitTorrentの全サービスおよび製品を獲得した。
BitTorrentは、ピアツーピア(P2P)型のファイル共有プロトコルを2001年に開発。ファイルをサーバに一極集中させず、インターネットを介して大規模共有できるようにした。現時点でアクティブユーザーは全世界に1億人以上おり、「BitTorrent」「BitTorrent Now」「BitTorrent Play」「uTorrent」といったクライアントを介して利用されている。
一方のTRONは、Tron Foundationによると「ブロックチェーンを利用した世界最大級のOS」。ブロックチェーン技術ベースの分散型プロトコルを使い、高いスループット、拡張性、信頼性を実現させたとしている。
Tron Foundationは、BitTorrentのサービスと製品の提供を今後も続ける予定。両社の技術チームは密に連携し、TRONを支えるエコシステムを新たなレベルに高める、とした。ただし、具体的な事業展開などの計画は明らかにしていない。
Proud to announce @BitTorrent and @uTorrent are now part of the #TRON family. BitTorrent is supported by over 100M active users. Together we are building the future of the decentralized Internet! Stay tuned for updates #TRONBT $TRX @Tronfoundation https://t.co/mQQqUeOaHv pic.twitter.com/eSYY4lWsXI
— Justin Sun (@justinsuntron) 2018年7月24日
Tron Foundation創設者Justin Sun氏の買収に関するツイート(出典:Justin Sun氏/Twitter)
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