「座学よりも行動したやつが一番強い。何も分からないけれど、とりあえず行動するやつが得している」ーー。SNS educationは7月26日、堀江貴文氏が主宰者となり、座学よりも“行動”できる人材育成を目指す高校「ゼロ高等学院」を、10月1日に開校することを発表した。
高校を卒業していない人が対象で、同日よりウェブサイトで入学受付を開始する。定員は400人を予定。3年間の学費は合計約138万円。このほかに、教科書や動画教材の費用が発生する。
同校は、「学校教育を壊す(ディスラプトし再構築する)」という堀江氏の発言をきっかけに生まれた高校。既存の通信制高校である鹿島山北高等学校と教育提携することで、在学中にあらゆる社会活動に参加しながら、通信制高校として高校卒業の資格を取得できるという。オンライン教材やティーチングアシスタントも用意する。
2月に沖縄で「ホリエモン祭り」と題するイベントを開催した際に、JリーグクラブのFC琉球が通信制高校「FC琉球高等学院」を4月に設立することを知った堀江氏。その際に、既存の通信制高校と提携して立ち上げる形があると聞き、ゼロ高の設立を決めたと振り返る。そのため、同校は「通信制高校のレポート提出をサポートする学校」という位置づけだという。
最大の特徴は、実業家である堀江氏の知見や、約1500人を有する堀江貴文イノベーション大学校(HIU)、さらに実業家のネットワークを生かしたプロジェクトへの参加などが可能なこと。生徒たちは、宇宙ロケットの開発・発射や、和牛の生産・販売、寿司職人になるための技術や経営、ファッションやエンジニアリング体験などを、実際の現場や店舗で経験し、第一線で活躍しているプロに学べるという。
「スマホとブロードバンドによって、画一的な生き方をしなくてもよくなった。昔は協調性がないといけなかったり、会社に入らないといけなかったけれど、いまはテクノロジの力でいろいろなものをシェアリングできるようになり、お金がなくても生きていけるようになってきた。人と同じことをしなくてもいいし、協調性もぶっちゃけなくてもいい。1人でも生きていける時代になったことに子どもたちも気づいてる」(堀江氏)。
同校の顧問には、元マイクロソフト社長の成毛眞氏、コルク社長の佐渡島庸平氏、「ビリギャル」作者の坪田信貴氏、“ゆうこす”こと菅本裕子氏などの就任が決まっており、今後も順次追加していく予定だという。
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