「未来の携帯電話はソフトウェアによって差別化されるようになる」。Steve Jobs氏によるこの予言は、10年たった今、現実になっている。今は「iOS」と「Android」の時代だ。
The InformationとThe Wall Street Journal(WSJ)が米国時間7月25日、2008年に行われたインタビューの音声を共同で公開した。これを聞くと、Appleの「App Store」開設から1カ月ほどしか経っていない段階で、Jobs氏が携帯電話の未来についてどう考えていたのかが分かる。
Jobs氏はNick Wingfield記者に対して、「モバイルが相当重要になると考えている人は大勢いると思う。私もその1人だ」と述べた。Wingfield記者は当時、WSJに在籍していたが、現在はThe Informationに所属している。
App Storeは7月10日に10周年を迎えた。そしてわれわれの生活が2008年当時と比べて大きく変わったことは明白だ。今日、155カ国の5億人の人々が毎週App Storeを訪れており、Statistaによると提供されているアプリの数は200万本だという。
2011年10月に死去したJobs氏は、モバイルゲームについても的確な展望を持っていた。
「ゲームや医療ソフトウェア、ビジネスアナリティクスソフトウェアなど、あらゆるものがそこから手に入る」とJobs氏は2008年のインタビューで語っている。「しかしゲームは最大のカテゴリだ。私は実は、『iPhone』と『iPod touch』がこのホリデーシーズンに、モバイルゲーム市場で成長可能なデバイスとして台頭するのではないかと考えている」(同氏)
インタビュー全体の音声はThe InformationまたはThe Wall Street Journalで聞くことができる(いずれも購読が必要)。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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