何百万人ものユーザーのアクティビティデータを追跡する人気フィットネスアプリが原因で、軍事基地や諜報機関で働く人々の位置情報が外部からアクセス可能な状態になっていた。
「Polar Flow」と呼ばれるそのアプリは、ニューヨークに複数のオフィスを持つフィンランドのフィットネストラッキング大手のPolarによって開発された。今回、ブラウザのウェブアドレスを修正するだけで、誰でもPolar Flowユーザーの数年間にわたるフィットネスアクティビティにアクセスできるようになっていたことが明らかになった。
自分のアクティビティトラッキング機能を公開するように設定しているほとんどのユーザーにとって、Polarの「Explore」マップで自分のワークアウトを投稿することは、1つの機能であり、プライバシー問題ではない。しかし、プロフィールを非公開に設定していても、フィットネスアクティビティのデータによって、自分の住んでいる場所が他者に知られてしまう可能性があるという。
政府や軍の施設で働く人間の位置情報が暴露されれば、一瞬にして国家安全保障上のリスクになる可能性もある。
しかし、Polar Flowによってそれらの職員のフィットネストラッキングデータが外部に漏えいしていた可能性が、オランダのニュースサイトDe CorrespondenttとBellingcatの調査によって明らかになった。Polarの開発者用APIで不適切なクエリを実行すると、ランニングやサイクリングの各セッションなど、ユーザーのフィットネスアクティビティのデータを取得できてしまうという。
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