日本たばこ産業(JT)とデザイン会社「we+」、製品企画・開発を手がけるスタッフは、木工バイタルセンシング型呼吸デバイス「kitoki」を開発。6月27日よりクラウドファンディングサイト「Makuake」で先行予約販売を開始した。1つあたり9180円(税込)~のコースが用意されている。
サイズは高さ141mm×幅63mm×奥行43mm。電池を含まない本体の重さは約92gだ。単4形電池2本で動作する。吸い口から呼吸すると、自動で電源が入り、約3分でバイブレーションが作動し終了する。
たばこの一服休憩程度の時間で、手軽にリフレッシュ方法として提案するもので、「緊張するプレゼンの前に使い、心を落ち着けるといった使い方を想定している」(JT 谷本侑成氏)。
kitokiは、JTが行ってきた嗜好品研究から生まれたものだ。嗜好品がもたらす「安らぎ」を研究する上で、たばこ一服休憩時の「リフレッシュ体験」の仮説として目をつけたのが「呼吸と所作」だったという。
息を吸ったり、吐いたりと「深呼吸」を繰り返していると、人は気持ちが落ち着いてくる。また、たばこには「火を消す」動作があり、これは呼吸によるリラックス状態を小覚醒させることで、次の作業や仕事に移行しやすくなる大事な所作なのではないかと考えたという。
kitokiの筐体には、国産の天然ヒノキを使用。材質自体がやわらかく、手触りのいい木材によって、リラックス効果を高める。本体表面には、「精神性発汗検出センサ」を搭載した。人は緊張すると手に汗をかき、心が落ち着くと手の平の発汗量は減少するという。
kitokiは、こうした体の反応(バイタルサイン)を精神性発汗検出センサで感知し、呼吸によって汗が落ち着いたところで本体がバイブレーション機能でブルブルと震え、終了する。リラックスしたのちに外部から刺激を与えて意識を小覚醒させることは、たばこによって深い呼吸をしたのち「火を消す所作」と近しい効果があり、次の作業や仕事に移行しやすくするために必要な刺激だと説明している。
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