フォルクスワーゲン、EV用バッテリ研究に量子コンピュータを活用--性能向上が目的

 量子コンピューティングを電気自動車(EV)用バッテリの研究開発に活用しているVolkswagen(VW)は、バッテリの性能にかかわる分子を量子コンピュータでモデル化してシミュレーションできたと発表した。

バッテリ性能を左右する分子のシミュレーションを量子コンピュータで(出典:VW)
バッテリ性能を左右する分子のシミュレーションを量子コンピュータで(出典:VW)

 VMが目指しているのは、まずバッテリの化学的構造を量子コンピュータでシミュレーションすること。そして、特定用途に合わせたバッテリの製造に必要な構造を探求していく。

 すでに、水素化リチウムと炭素による鎖状の分子をモデル化し、量子コンピュータでシミュレーションしている。今後、より複雑な化合物のモデル化とシミュレーションに取り組み、バッテリ性能向上につながる化学的構造の最適化へつなげたい考え。

 VWは、ドイツのハノーバーで開催される情報技術見本市「CeBIT 2018」(現地時間6月12日から15日)にて、量子コンピューティングの研究成果をプレゼンテーションする予定。

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