Adobeは5月16日、オールインワンのUX/UIデザインプラットフォームである「Adobe XD CC」をアップデートし、無償で使用できるスタータープランの提供を発表した。Mac/Windows版デスクトップアプリと、iOS/Android版のモバイル用プレビューアプリが利用できる。
スタータープランでは、デザインとプロトタイピングに関するすべての機能が使用可能。作成できるXDドキュメントの数に制限はなく、作成したコンテンツを公開するためのアセットのエクスポートや、作成したコンテンツの動作を共有するための動画作成も可能だ。
同プランと有料のXDプランおよびCreative Cloudコンプリートプランとの違いについては、一度に共有可能なプロトタイプやデザインスペックが1つに限定されるほか、クラウドストレージ容量も2GB(有料プランは100GB)に制限される。また、フォントライブラリの「Typekit」も、一部のフォントセットのみ使用できる。
今回のアップデートでは、生産性の向上にフォーカスした機能強化を実施。「シンボルの置換」「複数アートボードにペースト」「Photoshopとの連携強化」「Sketchとの連携強化」「デザインスペックのパスワード保護」などが強化・追加されている。今後数カ月のうちに、プロトタイピングおよびアニメーション関連の先進的機能、チームコラボレーションに関する新機能、プラグインによる機能拡張への対応を順次提供するという。
また、プラットフォーム構築を進めるため、Adobe XDならびにCreative Cloud向けのプラグインや連携機能の開発促進を目的とし、デザイナーと開発者のために1000万ドル(約11億円)の基金の設立を発表した。
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