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スマホで入出庫できる駐車場--akippa、IoTを活用したゲート式駐車システム

西中悠基 (編集部)2018年05月09日 19時45分
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 駐車場シェアリングサービスを提供するakippaは5月8日、電子錠を製造するアートと共同で、IoTを活用したゲート式駐車場コントロールシステム「シェアゲート」を開発したと発表した。

 シェアゲートは、ホテルや商業施設などに多いゲート式駐車場向けのサービスだ。スマートフォンを操作するか、設置された端末に直接暗証番号を入力すると、入出庫ができるようになる。

 駐車場の運営者は、出入口のゲートに専用の機器を取り付けることで、シェアゲートを導入できる。従来の「akippa」によるゲート式駐車場でのサービスでは必須だった現地管理人が必要なくなり、人件費を削減できるメリットもある。なお、端末導入費用は20万円~、取付費用は5万円だが、2018年内に申し込むとakeppaが全額負担する。

 一方のユーザー側は、駐車場の事前予約と事前決済の利便性に加え、駐車券の受け取りなど、入出庫時の煩わしさが解消されるメリットがある。


 自動精算機の右側に装着されているのが、「シェアゲート」の端末。一般的なスマートフォンより一回り大きい程度のサイズだ

 akippaは、「“なくてはならぬ”を作る」を経営理念とする。2014年から駐車場シェアリングサービスakippaを開始している。個人宅の空き駐車場や月極駐車場、コンパーキングなどの平置きの駐車場を中心に、予約できる駐車場サービスを打ち出して成長してきた。新たに開発したシェアゲートにより、ゲート式駐車場でもakippaを導入しやすくすることでサービスを拡大したい考えだ。

 シェアゲートを導入した駐車場では、ウェブやアプリ上で事前予約と決済が可能。現地では、スマートフォンとシェアゲート端末をBluetoothで接続し、ゲートを操作して入出場する。スマートフォンを所持していないユーザーは、あらかじめPCで取得した暗証番号を駐車場に設置された端末に打ち込むことで、入出庫が可能になる。


スマートフォンとシェアゲート端末を接続すると、画面にボタンが表示される。このボタンをタップすると……

3秒程度で「解錠」と表示され、ゲートが開く。ボタンのタップ操作をなくすことも可能という

 akippaが導入する端末は、アートが開発したアクセスコントロールプラットフォーム「ALLIGATE」。IoT化した電子錠と言えるALLIGATEは、手元のデバイスが鍵となり、使用許諾の時間制御も可能だという。akippaは、このALLIGATEをカスタマイズした端末を導入する。

 シェアゲートの導入を決定した、大和ハウスパーキングの代表取締役社長 田村哲哉氏は、他駐車場との差別化を図れると期待する。お台場のようなイベント会場の周辺などでは、駐車場が満車になることが多い。そのため、駐車場の定期利用者から「予約はできないのか」という声が挙がっていたという。シェアゲートによる予約サービスの提供により、競争率の高い都市部においても、サービス面での差別化で顧客を取り込めると、導入するメリットを語った。


 左から、大和ハウスパーキング代表取締役社長 田村哲哉氏、akippa代表取締役社長 CEO 金谷元気氏、アート代表取締役社長 関本祥文氏

 駐車場業界は競争が激しく、新サービスを導入しても、すぐに同業他社が追随することも多いという。しかしながら金谷氏は、「真似をされたところで恐れることは何もない」と冷静だ。また金谷氏は、「駐車場の革命を起こせるのではないか」とし、「駐車場だけでなく、モビリティのプラットフォームとしてさまざまなことを手掛けていきたい」と、今後の事業拡大に意欲を見せた。

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