ニュースをきっかけに“飽きられない”対話をする「雑談対話型AI」--KDDI総合研究所が開発

 KDDI総合研究所は4月27日、社会で関心の高いニュースをきっかけに対話する「雑談対話型AI」を開発したと発表した。利用者の関心に合致し、最新のニュースを題材とした対話により、話題が豊富で飽きられにくい雑談対話を可能にするという。

 雑談対話型AIでは、「時事話題対話エンジン」と「日常対話エンジン」の2つのエンジンを搭載。時事話題対話エンジンは、ソーシャルメディア上で話題になっているニュースや、そのニュースに対する利用者の反応(ツイートなど)を収集し、対話の話題として活用。利用者のプロフィールだけでなく、選ばれた話題に対する社会の反応を対話の内容に織り交ぜることで、人間同士の世間話のような雑談が続けられるとしている。


 

 一方の日常対話エンジンは、時事話題以外の日常的な対話を拡充するため、クラウドソーシングによって蓄積された雑談対話シナリオを時事話題と組合せて利用している。クラウドソーシングの活用により、実際の人間同士の対話のような複数回の相互発話を含む、一貫性のある対話シナリオを効率的に作れるという。

 同社が行った雑談対話型AIの被験者実験では、政治やスポーツなどの幅広い話題に対し、既存の対話型AIの2〜3倍の長さで、一貫性のある自然な対話が続けられることを確認したという。

 今回の成果を活用して、利用者とAIとの双方向の発話により、日々の継続した対話の中からより深く利用者を理解し、それぞれの利用者に合った最適なサービスの提供を目指す。また、今回の開発成果をスマートフォン向けのアプリおよび、スマートスピーカーや宅内ロボットなどに搭載する予定だという。

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