パナソニックは4月23日、電力線を通信用として利用する「HD-PLC」の実証実験を「パナソニック スタジアム 吹田」とパナソニックセンター東京で実施すると発表した。HD-PLCの利用拡大を目指す。
HD-PLCは、既存の電力線を利用するため、新たな通信線の配線が不要で、無線の不感場所でも利用できる高速電力線通信技術。2006年に日本国内で導入され、現在では、複数の端末間をホップさせて長距離通信を可能にする「HD-PLC」マルチホップ技術を活用し、大規模施設などのネットワーク化など、BtoB向けに展開している。
パナソニック スタジアム 吹田で既存の三相電力線を利用し、照明設備の制御に活用。また、パナソニックセンター東京では、新たに三相電力線を屋外に配線し、群衆誘導システム「スマートガイド」と組み合わせた実証実験を開始しているという。
パナソニックでは、将来的にHD-PLCを使って、スタジアムなどでの照明設備の設置が容易にするほか、有線通信線の大幅省線化などに対応できるとしている。
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