無人潜水機を開発するAquabotixが、群れで動くロボットの商用化を進めている。
同社の最新製品「SwarmDiver」は、水面と水中の両方で航行可能な小型機だ。複数のユニットが同時に機能し、オペレーター1人で、まるで協調する1つの実体のように操作できる群ロボットになる。
群ロボット工学は、以前からロボット研究の有望な分野となっている。というのも、群には個々のロボットにまさる、潜在的な利点がいくつもあるからだ。
群を構成するロボットすべてにセンサを装着すれば、単体のロボットよりも広い領域をカバーできる。また、群なら一部が損傷してもその遂行能力が大幅に落ちることがない。そのため、損傷を受けた場合に現場からの引き上げが必要になる高価なロボットプラットフォームに代わるものとして、群ロボットは魅力的な選択肢となっている。
例えば、ブリュッセル自由大学の研究チームは最近、仲間と連携することでより大きなロボットを構成できるロボットを開発した。
こうした取り組みを後押しする大きな力になっているのはコストだ。連携機能を持つ多数の小型ロボットにさまざまなセンサをつけて配備するほうが、センサを集積した高性能プラットフォームを開発するよりも安く済むケースが多いことが、開発の原動力となっている。
Aquabotixの群ロボットは、1体の全長が75cmで、水面を長距離にわたって航行できるほか、オペレーターからの命令に応じて、50mの深さまで潜ることが可能だ。
この群ロボットは海の環境調査など、さまざまなデータ収集活動に利用可能で、センサのパッケージは用途によってカスタマイズできる。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
CNET Japanの記事を毎朝メールでまとめ読み(無料)
ものづくりの革新と社会課題の解決
ニコンが描く「人と機械が共創する社会」
ZDNET×マイクロソフトが贈る特別企画
今、必要な戦略的セキュリティとガバナンス