カーネギーメロン大学(CMU)の研究チームは、3Dモデリングツールで作った形を編み物で再現する工業用編み機向けソフトウェアを開発した。これにより、専門家がいないと困難だった立体的な形状の編み物を、3Dプリンタで立体物を造形するかのように、誰でも簡単に作れる、としている。
このソフトウェアは、3D造形用のモデリングツールで作った3Dデータを編み機用データに変換する。変換後のデータは、工業用編み機として普及しているVベッドタイプの編み機に読み込ませることが可能で、編み機をまるで3Dプリンタのように使えるという。考案した編み機用データフォーマット「Knitout」は、編み機のメーカーを問わず読み込ませられるよう開発したそうだ。
研究チームは、立体的な人形を編み物で作れるほか、着る人の体形にピッタリ合う形のセーターや上着、帽子などの制作が容易になると考える。安定した品質で編み物を大量に生産するだけでなく、デザインの異なる少量の編み物をオンデマンド生産することにも使えるという。
CNET Japanの記事を毎朝メールでまとめ読み(無料)
ものづくりの革新と社会課題の解決
ニコンが描く「人と機械が共創する社会」
ZDNET×マイクロソフトが贈る特別企画
今、必要な戦略的セキュリティとガバナンス