もしかしたらAcerは、翌日のAppleの計画を把握しているのかもしれない。それとも把握していないのだろうか。いずれにせよ同社は米国時間3月26日、世界初の教育市場向け「Chrome OS」搭載タブレットである「Chromebook Tab 10」を発表した。
K-12(幼稚園から高校まで)の教室での使用を対象とするこの9.7インチタブレットは、Googleの「Chromebook」が米教育市場に保有する圧倒的シェアをさらに拡大する可能性があり、また、27日に教育関連の報道陣向けイベントを予定しているAppleの出鼻を少しはくじく効果もあるかもしれない。Appleは、Chromebookに対抗することを目的としたエントリーレベルの9.7インチ「iPad」を発表するとうわさされている。調査会社Futuresource Consultingによると、2017年に米K-12市場向けに出荷されたモバイルPCのうち58.3%がChrome OSを搭載していたという。
4月に329ドル(約3万5000円)で北米向けに発売されるAcerの新タブレットには、解像度2048×1536、264ppiのIPSタッチスクリーンが搭載されている。耐久性に優れたWacomの「EMR」スタイラスが標準で装備されており、厚さわずか0.39インチ(9.98 mm)のタブレット筐体に格納されている。Rockchipの「OP1」プロセッサを搭載し、4Gバイトのメモリと32Gバイトのストレージを装備する。また、「Google Play」を完全にサポートしており、学校で教育用「Android」アプリが利用できるようになっている。
Tab 10のその他の特長は以下のとおり。
AcerはTab 10を、Googleの「Expeditions AR」によって拡張現実(AR)にも対応させる計画だ。この技術は教室に対応しているため、教師は仮想的な3Dオブジェクトを生徒らの前に置いて、生物学や宇宙学などの科目の学習に利用することができる。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
CNET Japanの記事を毎朝メールでまとめ読み(無料)
ZDNET×マイクロソフトが贈る特別企画
今、必要な戦略的セキュリティとガバナンス
ものづくりの革新と社会課題の解決
ニコンが描く「人と機械が共創する社会」