中村獅童さんと初音ミクが共演する超歌舞伎新作「積思花顔競」を発表

 ドワンゴは、4月28日と29日に開催するイベント「ニコニコ超会議2018」の企画「超歌舞伎」の概要を発表。顔見世舞踊の作品「積恋雪関扉」(つもるこいゆきのせきのと)に着想を得た新作「積思花顔競 -祝春超歌舞伎賑-」(つもるおもいはなのかおみせ またくるはるちょうかぶきのにぎわい)を、中村獅童さんと初音ミクによって上演すると発表した。

超歌舞伎新作「積思花顔競」メインビジュアル
超歌舞伎新作「積思花顔競」メインビジュアル

 超歌舞伎は、歌舞伎俳優とボーカロイドキャラクターの共演という新しい歌舞伎の形を実現した企画で、「ニコニコ超会議2016」にて初上演。今回で3回目となる。

 本作では平安時代を舞台に、中村さんは初の悪人役となる惟喬親王(これたかしんのう)と、これに敵対する良岑安貞(よしみねやすさだ)の2役を演じる。また、初音ミクも同様に、安貞の許嫁である小野初音姫(おののはつねひめ)と、白鷺の精霊の2役を演じ分けるという。

 このほか、磐萩の局役に中村蝶紫さん、秦大膳武虎(はたのだいぜんたけとら)役に澤村國矢さんが出演。さらに、ボーカロイドキャラクターである「鏡音リン」(かがみねりん)の出演が決定し、同キャラクターが歌う楽曲「天樂(てんがく)」が本作の劇中曲として採用されている。

山車のイメージ
山車のイメージ

 この超歌舞伎シリーズでは、NTTのイマーシブテレプレゼンス技術「Kirari!」を駆使した演出をはじめ、従来の歌舞伎にはない伝統と最新テクノロジの融合も大きな特徴。本作ではその最新技術を用いて、これまで実現不可能だった背景に変化があるシーンにおいても、機械学習を取り入れた頑健な被写体抽出を実現。舞台大詰のシーンにおける立廻りを演出する。また、両面透過型多層空中像表示装置の導入によって、新たに透過ボード外でのミクの演出が実現。ミクが山車に乗って登場し、ステージ上を練り歩くとしている。

 なお、ニコニコ超会議2017にて上演した「花街詞合鏡」(くるわことばあわせかがみ)のPlayStation VRアプリ配信が4月に、ブルーレイの発売が4月28日にそれぞれ決定したことも、あわせて発表した。

CNET Japanの記事を毎朝メールでまとめ読み(無料)

-PR-企画広告

企画広告一覧

このサイトでは、利用状況の把握や広告配信などのために、Cookieなどを使用してアクセスデータを取得・利用しています。 これ以降ページを遷移した場合、Cookieなどの設定や使用に同意したことになります。
Cookieなどの設定や使用の詳細、オプトアウトについては詳細をご覧ください。
[ 閉じる ]