最大級の仮想通貨取引所であるBinance(バイナンス)は現在、今後のハッキング攻撃に備えてハッカー逮捕の懸賞金として1000万ドル(約11億円)相当の仮想通貨を用意している。
この積極的な対策は、同社が現地時間3月7日に起きたハッキング攻撃を受けたものだ。その攻撃は失敗に終わったが、ハッカーらが仕掛けた大規模なフィッシング詐欺によって、大量の仮想通貨を盗まれそうになった。そのハッキング未遂事件だけでも、犯人逮捕につながる何らかの情報を提供した最初の人物に25万ドル(約2700万円)相当の懸賞金を提供するという。Binanceは、すべての資産はハッキング攻撃で盗まれておらず安全だとも述べた。
「安全な仮想通貨コミュニティーを確保するために、ただ防御するだけでは足りない。ハッキングが起きる前にその行為を積極的に防止し、事後経過を徹底的に追求する必要がある」とBinanceは11日付けのブログ記事で述べた。
25万ドルの懸賞金は、バイナンスコイン(BNB)で支払われる。Coincodexによると、BNBの現時点の価格は約8ドル。地域の法律で認められている場合は、匿名で情報を提供することもできる。複数の人物から情報提供があった場合は、懸賞金が分配される。情報提供先はbounty@binance.com。
Binanceは、他の取引所や仮想通貨関連企業に対してもこの取り組みへの参加を促している。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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