ものすごく不確かでエキサイティングな個人輸送の未来に向けて、意外な連携がいくつか生まれている。その最新の例がAudiとAirbusだ。両社はVolkswagen傘下のデザイン会社Italdesign Giugiaroと提携し、ドローン風の空飛ぶタクシーと電動シティーカーという1台2役のコンセプトカーをジュネーブ国際モーターショーで披露する。
この乗り物は「Pop.Up Next」というコンセプトに基づき、垂直離着陸機(VTOL)クアッドコプターモジュールと、小型のツードア式シティーカーポッドで構成されており、いずれも電動で完全な自律運転をする。発想はこうだ。利用者はスマートフォンを使って配車を依頼し、屋外に出て、Audiのポッドをタクシーとして利用する。渋滞に遭遇したら、Airbusからドローンを呼び出し、ポッドごと拾い上げて空中を運んでもらう。タイヤとシャーシのモジュールはその場に残し、後で回収するという算段だ。
企画段階のコンセプトでは、運転席に49インチ画面が取り付けられており、マシンインターフェースにはタッチおよび音声制御、顔認識、目とジェスチャーによる追跡機能を採用している。
Power.Up Nextを(少なくとも理論上)搭載するハードウェアについて詳細は明かされていないが、目的は、世界中で高まっている都市の渋滞問題を解決する策を生み出すことだ。Audiによると、このコンセプトカーは「柔軟なオンデマンドの概念であり、都市の人々に3次元(空間)のモビリティを開放できる可能性がある」という。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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