Intelは、「Spectre Variant 2」脆弱性向けのパッチが「Broadwell」および「Haswell」CPUを搭載するシステム上で安定性の問題を引き起こしたことで、同脆弱性向けのフィックスの提供を全面的に停止していたが、今回、それらの旧式CPUの問題に対処する新しいマイクロコードアップデートをついにリリースした。同社は先週、「Skylake」「Kaby Lake」「Coffee Lake」チップ向けの新しいマイクロコードアップデートを既にリリース済みだ。
これらのアップデートは、Googleが米国時間1月3日に明らかにした3種類のCPU脆弱性(「Meltdown」とSpectre)のSpectre Variant 2に対処するもので、ファームウェアやBIOSのアップデートとして、ハードウェアメーカー各社からエンドユーザーに提供される。
Intelは、Variant 2(ブランチターゲットインジェクション)脆弱性向けのハードウェアフィックスをリリースしてから、そのフィックスがBroadwellおよびHaswellプロセッサで再起動を頻繁に引き起こすことを認めた。
Intelは1月22日、ハードウェアメーカー各社とユーザーに対して、それらの脆弱性の影響を受ける全チップファミリー向けにリリースされた最初のマイクロコードアップデートの適用を停止するよう勧告した。
IntelはBroadwellおよびHaswellチップ向けのベータフィックスを最初に開発したが、ほかのチップよりも先に、第6世代「Skylake」ベースのプラットフォーム向けに「プロダクション」(実働環境)対応版フィックスをリリースした。先週のアップデートにより、同社は第6、第7、および第8世代の「Core」チップと最新の「Core X」向けのプロダクションフィックスのリリースを完了した。
新しいプロダクション対応版アップデートは、いまだにベータ段階にある「Broadwell Server EX」と「Haswell Server EX」以外の全てのBroadwellおよびHaswellチップファミリーで利用可能だ。「Xeon」チップと「Core i」チップ(「Broadwell H 43e」シリーズのCore iチップ、「Broadwell U」および「Broadwell Y」シリーズのCore iチップを含む)向けの安定版アップデートも既にリリース済みである。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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