暗号化モバイルチャットアプリ「Signal」が、新たに5000万ドル(約53億円)の資金を獲得した。Signalには、オンライン上のコミュニケーションを詮索の目から守る暗号化技術が使用されており、高い人気を誇る。開発元のオープンソースプロジェクト「Open Whisper Systems」(OWS)が提供する「Signal Protocol」は、「Facebook Messenger」や「WhatsApp」、「Skype」やそのほかのアプリでも使用されている。
WhatsAppの共同創設者Brian Acton氏がSignalに5000万ドルを出資した。同氏はOWSが新設した非営利団体Signal Foundationのエグゼクティブチェアマンに就任する。
Acton氏(同氏は2017年にWhatsAppを離れている)と、OWSの創設者Moxie Marlinspike氏が執筆したブログの声明によると、Signal Foundationは、まずSignalの性能向上に取り組む予定で、将来的にプライバシーを重視するほかのテクノロジを提供する可能性もあるという。
米国政府の情報収集活動に関する内部告発を行ったEdward Snowden氏など、監視を警戒する複数の人々がSignalへの支持を表明している。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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