Volkswagen(VW)傘下の自動車メーカーPorscheは、旧型車向け部品の一部を3Dプリンタで製造して供給すると発表した。
自動車は、小さな部品がたった1つ入手できないだけで、走行不可能になることがある。特に古い車の場合、部品生産の打ち切りから長い期間が経過していて、部品の確保が難しい。
これに対し、Porscheは古い車に長く乗ってもらうために、旧型モデル専門の部門Porsche Classicを通じ、約5万2000種類の部品を用意している。それでも、在庫がなくなると再生産が困難だ。とりわけ生産台数の少ないモデル向け部品の製造は、コスト面の問題などから難易度が高い。
そこでPorsche Classic, 3Dプリント技術で希少な部品を製造する。金属製部品の製造には選択的レーザー溶融法(Selective Laser Melting:SLM)、プラスチック部品の製造には選択的レーザー焼結法(Selective Laser Sintering:SLS)という技術をそれぞれ採用した。いずれの部品も、形はもちろん精度や耐久性の面でもオリジナル部品と遜色(そんしょく)ないという。
この方法で供給する部品は、現在9種類ある。Porsche Classicは、さらに20種類の部品について、3Dプリンタによる製造を試験中。
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