Grammarlyは、個人的な文書やデータなど、ユーザーアカウントへのアクセスを可能にしていた、同社の「Chrome」向け拡張機能のセキュリティ脆弱性を修正した。
この脆弱性を発見したのは、GoogleセキュリティチームProject Zeroのセキュリティ研究者であるTavis Ormandy氏。このブラウザ向け拡張機能は、ユーザーが訪れるすべてのウェブサイトに認証トークンを露呈していたため、深刻度は「重大」だという。
つまり、あらゆるウェブサイトがユーザーの文書、履歴、ログ、そのほかのデータにアクセス可能であると、バグレポートで指摘している。
「このバグの深刻度を『重大』とランク付けしたのは、ユーザーの想定に大きく反しているからだ。ユーザーはあるウェブサイトへの訪問が、ほかのウェブサイトで入力したデータやドキュメントへのアクセスを許可したことになるとは思っていないはずだ」(Ormandy氏)
同氏は概念実証コードで4行のコードを使い、バグをトリガーしたと説明している。
この文法チェックの拡張機能は、2200万人以上がインストールしている。
Ormandy氏は米国時間2月2日にこの脆弱性について報告し、一般向けに公表するまでの猶予期間は90日としていた。Grammarlyは5日に自動アップデートを配布し、この問題に対処した。
Grammarlyの広報担当者にコメントを求めたが、回答は得られていない。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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