BitConnectが米国時間1月16日、暗号通貨の貸付および取引用プラットフォームを閉鎖した。このプラットフォームに関しては、かねてから単なるネズミ講ではないかとの疑惑が持たれており、米国の規制当局から警告を受けていた。
匿名で運営されていたBitConnectは声明を発表し、自社の貸付事業をただちに停止し、既存の貸付金を全額返却すると述べた。
貸し付け中のユーザーの資金は、「BitConnect Coin」(BCC)に換算され、ウォレットに送金される。その際の換算レートには、直近15日の平均レートである1BCC=363.62ドルが適用される。
BCCはBitConnectプラットフォームで扱われていた仮想通貨で、現在は価格が暴落している。
BCCは、2017年12月には463ドルという最高値を付けたが、1月17日の取引終了時点で22.48ドルにまで暴落している。
価格の下落により、上述のレートのBCCで払い戻しを受けることになった投資家は損失を被っている。
BitConnectでは、取引事業も21日までに正式に停止する予定だ。
「簡単に言えば、われわれは貸付サービスと取引サービスを終了し、BitConnect.coサイトは、ウォレットサービス、ニュースの提供、および啓発のために運営されることになる」と同社は述べている。
BitConnectは「さまざまな理由」で今回の事業停止に至ったと述べ、否定的な報道、度重なる分散型DoS攻撃、米規制当局からの停止通告を挙げている。
ただし、同社はBCCのサポートを終了するわけではないとしている。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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