トヨタ自動車の北米事業体であるToyota Motor North Americaは米国時間1月9日、同国で2018年中にトヨタおよび「Lexus」の一部車種にAmazonの音声アシスタント「Alexa」を搭載すると発表した。
AmazonでAlexa Automotive向け製品担当責任者を務めるJohn Scumniotales氏は、家電見本市CES 2018におけるトヨタのブースで、「特に運転中は、音声がシンプルで自然かつ安全なコミュニケーション手段だ」と述べた。
Alexaをはじめとする音声アシスタントにとって、自動車は新たな開拓分野となる。Alexaの各種機能は、呼びかけるだけで音楽再生や道案内をすることにより利便性を高めるだけでなく、ドライバーが運転に集中できるよう支援することにより安全面でも貢献しそうだ。
Amazonは、Alexaを家庭に迎え入れることに成功したのに続き、職場にもAlexaを導入しようとしている。これは、人々が1日を通してさらに多くの場所で音声アシスタントを利用できるようにする、同社のより大きな取り組みの一環だ。
人々は車載用Alexaを利用して、車をリモートでロックしたり自動でエンジンをかけたりできるようになる。運転中は、音楽の再生、近くにあるおすすめのレストランの検索、道案内をすべて音声制御でできるだろう。スマートホーム機器があれば、車で帰宅中にAlexaを使って自宅の暖房を入れたり、照明をつけたりすることもできる。2019年には、Alexaを搭載するトヨタ製モデルがさらに増える予定だ。
Amazonは2017年、一部の車両にAlexaを提供するためFord Motorと提携した。Amazonは2018年のCESで、より多くの自動車にAlexaを提供するため、電気自動車を手がけるBYTON、パナソニック、Anker Technologyとのパートナーシップを発表した。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
CNET Japanの記事を毎朝メールでまとめ読み(無料)
ZDNET×マイクロソフトが贈る特別企画
今、必要な戦略的セキュリティとガバナンス
ものづくりの革新と社会課題の解決
ニコンが描く「人と機械が共創する社会」