楽天とビックカメラは12月19日、家電分野を中心としたショッピング体験の提供を目的に新会社を設立すると発表した。新サービス「楽天ビック」を2018年4月より展開する。
同社では、ECの普及により家電の購買行動にも大きな変化が起きているとし、従来の家電量販店で実物を吟味しながら購入する方法だけでなく、インターネットで商品情報や価格を比較して効率的に購入する方法が浸透。「楽天市場」の家電ジャンルも順調に拡大しているという。
同時に、生活必需品のため迅速な配送に対応して欲しい、大型家電の設置を依頼したい、店頭で実物を確認しながら専門スタッフにメンテナンスや使い方の相談をしたい、といったニーズも高まっている。こうした背景から、両社の強みを活かしたECサービスを提供すべく、新会社の設立に至った。
新会社は、「ビックカメラ楽天市場店」の基盤を引き継ぎながら「楽天ビック」として楽天市場に出店。両社連携による独自商品の開発も検討する。また、楽天とビックカメラが持つノウハウを生かし、ECでありながらスムーズに設置工事を依頼できるようにするほか、ビックカメラの物流拠点を活用した当日配送など、物流面でのさらなる連携も視野に入れるという。
また、オンラインとオフラインの連動も強化し、楽天ビック上でビックカメラ店舗の商品在庫を確認したり、楽天ビックで購入した商品をビックカメラ店舗で受け取れるよう目指すという。同時に、ビックカメラの実店舗で「楽天スーパーポイント」が使えるようにするなど、両者の連携を強化する。
CNET Japanの記事を毎朝メールでまとめ読み(無料)
ZDNET×マイクロソフトが贈る特別企画
今、必要な戦略的セキュリティとガバナンス
ものづくりの革新と社会課題の解決
ニコンが描く「人と機械が共創する社会」