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CSC、WAFのシグネチャ運用を自動化する新サービス--AWSで提供

國谷武史 (編集部)2017年12月12日 14時56分
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 サイバーセキュリティクラウド(CSC)は12月12日、ウェブアプリケーションファイアウォール(WAF)のシグネチャの提供や適用を自動的に行う新サービス「WafCharm」を発表した。まずはAmazon Web Service(AWS) WAF向けに提供する。

 CSCは、WAFのクラウドサービス「攻撃遮断くん」を2014年から提供し、NTTドコモなど約4000サイトが利用する。WafCharmでは、攻撃遮断くんで対応しているウェブアプリケーションの脆弱性などを狙うサイバー攻撃の検知・防御情報と、ウェブサイトの構造を自動的に抽出する独自技術を組み合わせ、WafCharmで防御するウェブサイトの特徴に応じたシグネチャの提供や適用を行う。


「WafCharm」サービスの概要

 AWS WAFは、AWS上でウェブシステムを運用するユーザーが利用できる機能として2015年から提供され、SQLインジェクションやクロスサイトスクリプティングの攻撃を防ぐ。2017年11月30日からは、ユーザーがマーケットプレースで購入したセキュリティベンターのWAFシグネチャを適用できる「AWS WAF Managed Rules」が追加された。WafCharmは、AWS WAF Managed Rulesでは難しい適用ルールの確認などが可能だという。

 企業や組織にとってウェブサイトは、情報発信や電子商取引、業務システムなどあらゆるビジネスにおいて重要な基盤だが、ウェブを標的にするサイバー攻撃などの脅威に常にさらされ、不正アクセスや脆弱性の悪用などによるサイト改ざんや情報漏えいといったインシデントが頻発する。WAFは攻撃の迅速な検知や防御の手段として、ウェブのセキュリティ対策に不可欠な存在となっている。

 ただしWAFには、シグネチャの開発やチューニングに手間がかかるといった運用の難しさに課題がある。このため近年は、クラウド型のサービスや専門会社によるマネージドサービスなどで利用するケースが増えつつある。

 CSC 代表取締役の大野暉氏は、WafCharmがWAFのシグネチャの運用の改善を目的にしたサービスと説明。既存の攻撃遮断くんは、主に国内の企業や組織を対象としているが、WafCharmでは海外ユーザーの獲得も狙い、当初は企業利用の多いAWSを通じて提供することで、2018年中に1万ユーザーの利用を見込んでいる。

 WafCharmの特徴についてCSC 最高技術責任者の渡辺洋司氏は、AWS WAFでカバーし切れない既知の攻撃手法、Apach Strus2などのミドルウェアの脆弱性、Open Web Application Security Project(OWASP)が挙げる重要な脆弱性のトップ10を狙う攻撃への対応を挙げた。また、WafCharmのユーザーが自社サイトでどのようなシグネチャが適用されているのかや誤検知の理由を把握したり、個別ルールをオン/オフしたりといった運用の柔軟さもあるとした。

 WafCharmは2018年1月末まで無償提供するが、同年2月から有償サービスになり、サポート内容に応じた4つのメニューを用意する。最小構成メニュー(毎月50万ログ、平日日中のメールサポート)での利用料は月額5000円もしくは50ドルとしている。


ユーザーのウェブ環境を自動的に抽出して類似サイトのシグネチャを提供したり、適用を自動化したりできるという

サービスの提供環境はAWSとなる

 ゲストスピーカーとして登壇したアマゾン ウェブ サービス ジャパン 技術統括本部 レディネスソリューション部長の荒木靖宏氏は、企業ユーザーがオンプレミスシステムのクラウド化からクラウドネイティブな環境へと移行していく過程において、広範なセキュリティのベストプラクティスや機能を提供していると説明。AWS WAF Managed Rulesや、12月上旬の「re:Invent」で発表したセキュリティ関連の新サービスについて紹介した。


サイバーセキュリティクラウドの渡辺氏、大野氏、AWSの荒木氏(写真左から)

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