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ジャスト、「ATOK」の販売を定額制「ATOK Passport」のみに--パッケージ版を廃止

坂本純子 (編集部)2017年12月05日 16時43分
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 ジャストシステムは12月5日、日本語入力システム「ATOK」の単体パッケージ販売をなくし、定額制サービス「ATOK Passport」(月額286円~)に統一すると発表した。また、新機能を搭載した「ATOK for Windows(Tech Ver.31)」を、2018年2月1日より提供する。

 ATOK Passportは、つねに最新のATOKを、Windows、Mac、Android搭載のデバイス10台まで利用できるサービスだ。登録した辞書など入力環境を同期できる「ATOK Sync AP」により、いずれのデバイスでも使い慣れた共通の入力環境を実現できる。

最新AI技術のディープラーニングにより抽出した日本語の特徴を、従来の変換アルゴリズムに組み込むことで、誤変換削減を実現した『ATOKディープコアエンジン』
最新AI技術のディープラーニングにより抽出した日本語の特徴を、従来の変換アルゴリズムに組み込むことで、誤変換削減を実現した『ATOKディープコアエンジン』

 月額286円(税別)のベーシック版と、「ATOKクラウド辞書サービス」「ATOKクラウド文章校正サービス」といったATOKクラウドサービスが利用できる月額476円(税別)のプレミアム版がある。

 ジャストシステム CPS事業部長の田食雅行氏は今回の理由について、「ATOKの進化スピードを大幅に改善するため。ディープラーニングのエンジンを使った『ATOKディープコアエンジン』を搭載したATOK 2017は大幅に誤変換を削減して高く評価されている。ディープコアエンジンにはもうひとつ利点があり、短い開発期間で、エンジンの強化を行える。いち早く誤変換の少ない環境を届けられる。われわれはこの点をATOKの進化として強化していくことを決めた」と説明した。

 最新のATOKは、ATOKディープコアエンジンを強化し、さらに自然な日本語変換となるようチューニングを加えた。また、ディープラーニングを入力支援機能にも適用した「ATOKディープコレクト」を搭載した。これまで入力ミスをしたことがない文字列に対しても、自動修復して適切な変換を行えるようになり、従来比で修復率が35%向上したとしている。

入力ミスを検出したあと自動修復する
入力ミスを検出したあと自動修復する

 ただし、2月9日から発売するパッケージ製品「一太郎2018」には、これまでどおり最新のATOKを搭載し、ATOK for Windows(Tech Ver.31)を「ATOK for Windows 一太郎2018 Limited」として搭載する。

 一太郎2018に搭載されたATOKは、セキュリティアップデートは行うが、機能強化としてのアップデートはしないとのこと。また、入力した文字数や誤入力など月単位で計測し、自分のミス傾向を把握できる「ATOKマンスリーレポート」はATOK Passportのみで提供するなど、一部機能に違いがある。

ATOK 2017のパッケージ版は継続販売、サポート期間は?

 また、パッケージ版として現在販売しているATOK 2017は、しばらく継続販売するとのこと。期間は未定。現在のパッケージ版を使用している人は当面継続して使用できるが、OSアップデートに伴うバージョンアップなどの対応は、規定のサポート期間に限られる。公式サポート期間はウェブサイトに記されているが、たとえばATOK 2015 for Windowsは2018年2月16日となっている。

 ATOK 2017のサポート期間については、いつまで販売するかが決まっていないため未定。従来製品と同様に、販売終了後もセキュリティアップデートなどは一定期間行うとしている。

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